あおい夢

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9月の季語「DREAM BOYS」。まだ夏の暑さの厳しい時期に始まり、だんだんと涼しくなってくる(私の大好きな林檎や栗の食べれる)時期に終わる。真夏日が減ってくるとああ今年も終わっちゃうなぁなんて思ったりする。そんな舞台がついに我らがKing & Princeに降りてきた事実に衝撃を受けた7/4からちょうど2ヶ月が経った9/4から私のドリボ生活 in 2019が始まりました。

 

 

 

自名義が外れるのは毎年恒例。ドリボってそういう舞台だよねって割り切ってますし、逆にそれが自分の今応援してるグループで起きていることで降りてきたことを実感したらちょっとだけ嬉しく思ったりして。不謹慎ですね。ごめんなさい。9/4は幼馴染が誘ってくださいまして。まさか彼女にドリボを誘われる日が来るなんて、いつかの私には想像つかないことでした。大きくなったんだねみんな。そんな幼馴染に感謝しながら、こんなにも倍率の高い大好きな舞台を観劇できること自体有り余るほどの幸せなのでもう焼き跡付けるくらい目に焼き付けてやろうともう自信満々で帝劇にinしたんですが。

 

 

 

総じて負けましたね。

 

 

 

想像以上の何か、言葉では表現し難いパワーというか、色んなものにバンバン殴られて帰ってきました。

 

 

 

 

やっぱり座長の言葉は最後に取っときたくて、パンフレットのコメントを後ろから読みながら最高、最高と唱えていき、座長のコメントを読み終わってから感極まって思わずパンフレットを抱きしめたまま書き始めます自称ここ5年くらいドリボ大好き芸人のはてブです。

 

 

 

何もかもちゃんとした話はできませんがどうしても今頭の中にあるうちにきっと見たんであろう夢を残しておきたいので綴ります。あまりに盛りだくさんで、まだまだ夢を見ていたいので一体これを書き終えるのはいつになるのかわかりませんが。

 

 

 

まずはあらすじから、画像と共に今年のドリボを振り返ろう。

 

 

 

 幼い頃、親に捨てられ施設に入れられたユウタはそこで声をかけてくれたジンの誘いで、ボクシングのチャンピオンを目指して日々トレーニングに励んでいた。2人はやがて最大のライバルになり、新人王決定戦でグローブを交わすことになる。ところが、ユウタはその3ラウンド目で突如棄権。そのままボクシングも辞めてしまった。その後2年の間にジンは恐ろしいスピードでボクシングのチャンピオンになるが、頭蓋骨に致命傷を負った体に鞭打ってリングに立ち続ける日々を送っていた。

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 ユウタは施設で出会ったユウトとまるで本物の兄弟のような関係性を築いた。ユウトにとってユウタは、17年前施設が火事になった際、炎の中に逃げ遅れたユウトを助けてくれた命の恩人。成長したユウトはボクサーとアイドルという2つの大きな夢を持つが、心臓に重い病気を抱えており、今すぐ移植が必要とされているにも関わらずドナーが見つからない。さらにその手術には3億という大金が必要で、ユウタはユウトが生きられる残り1年のタイムリミットの中、必死に金を集めようとする。

 

 そんなところに舞い込んできた、ジンを主人公のモデルとしたボクシング映画の主演のオファー。プロデュースを手がけるのはユウタの所属事務所社長マダムの現役時代付き人をしていたというリカ。演技経験の浅いユウタをなぜ主演にするのか、リカがいつもプロデュースしているグループの子たちじゃいけないのか、とマダムは問いつめるが、ユウタほどには及ばないときっぱり。マダムはあまり納得がいかなかったがリカは撮影を決行。

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「チャンプのボクシングジムの子たちが撮影を止めようとここに乗り込んで来るかもしれないけど、絶対に入れないようにして。」とリカは念を押すも、やはりジン及びそのボクシングジムに通う少年たちが暴動を起こし、「あの時自らリングを降りた奴がどうしてボクシング映画なんて撮ってるんだ」とジンは激怒。その日の撮影は中止となってしまう。

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 ユウトを助けるためにはあと1年しかない。どうしても撮影を続けたいユウタはユウトとともにチャンプのジムへ行き「頼む、撮影を続けさせてくれ。」と土下座。するとジンはある条件を提示。それは、もう一度ボクシングの試合をして、ユウタが勝つこと。「あれからまともにボクシングをやってない兄貴がチャンプに勝てるわけない」とユウトは必死に止めるが、ユウタはその条件をのむ。一方リカは「映画の主人公とそのモデルのボクサーの試合なんて話題性抜群」と、何かを企んでいた。

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 迎えた決戦当日、試合序盤からチャンプ優勢。しかし試合をしながらジンは「ユウタがこんな実力なはずがない」と疑う。ユウタはボディしか打ってこない。

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そんな試合中、ジンに頭蓋骨の痛みが襲う。必死に食らいつきリングに立ち続けるも、試合はジンの顔面を貫くユウタのカウンターで終わった。ジンはそのまま倒れこみ、病院へと運ばれ、リカは突然、「ユウタのグローブに鉛の板が入っている」と告白。

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現場は騒然となり、ユウタはマスコミに犯罪者と取り沙汰されるように。そこへやってきたある人物がユウタを仮面の世界へと向かわせる。ユウタの逃亡劇の始まりだった。

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 ユウタが逃げ込んだ場所は、マダムがかつてユウタのために作ったというスタジオ。そこで眠るユウタに忍び寄る一つの影。ジンのボクシングジムに通うリュウガだった。リュウガは「チャンプの仇を討つ」と言い、ユウタを包丁で襲う。さらにそこへユウタを探しにきたユウトもリュウガを止めようと間に入っていくが、最終的にはユウトが事故でリュウガを刺してしまう。パトカーのサイレンが鳴り響き、ユウタは愕然と立ち尽くすユウトの手から包丁を取り、「いいか、お前は何も言うなよ!」とその罪を庇う。仲間たちも皆現場に駆けつけ、血を流し倒れているリュウガ、包丁を手にしているユウタ、震えるユウトの様子に、「説明しろ何があったんだよ」と問いただすが、ユウタは何も言わず警察に逮捕されてしまう。

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 しかしこのタイミングでユウトはユウタの目の前で発作を起こし倒れる。事情を知らない仲間たちにユウタは「ユウトは心臓の病気なんだ!」と必死に叫ぶ。このままではユウトが助かる保証も無いと、ユウタは間一髪で警察の隙を突き、また逃亡を始めるのだった。

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 ユウトの所属するグループが生放送に出演することが決まった。残念ながらその場にユウトはいない。病室でその様子をテレビで見つめながら、ユウトは全部自分のせいでこんなことになってしまったと自分のことを責め、「みんな俺のため俺のため俺のためって…もうやめてくれよ」と嘆き続けた。一方で、ユウタを探し回れば回るほど対立は深まるばかりのジンの弟子たちとユウトのグループのメンバー。しかし「一度にこんなたくさんのことが起きるなんて、おかしいと思わないか?」とユウトのグループのメンバーの1人ソウヤが黒幕の存在を疑い始める。彼はマダムから「リカさんがなぜユウタを起用したのか知りたい。わかったことがあったら教えてちょうだい。」と言われた少年だった。ソウヤのこの気づきをきっかけに、今するべきことはこうして対立することではなく、真実を追い求めることだと全員が一致団結していく。

 

 ついに、あの試合以来目を覚まさなかったジンが5日ぶりに目を覚ました。「ユウ、タ…?」とぼんやりと見つめたその先にいたのはユウタではなく、ユウトだった。「どうしてこの病院にいるんだ?」と聞くジンにユウトは「僕はもういいんだ。もうダメみたいだ。移植する心臓が無いらしい。」と泣きそうな顔で笑う。「そういうことか…」と笑うジン。ユウタがカネを集めている理由はユウトを助けるためだったと気づいたのだ。これは私の憶測に過ぎないが、いつも誰かのために生きていたユウタがあの時どうしてボディしか打ってこなかったのかまで、わかったのもこの時なのではと思う。

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ジンはユウトに諦めないよう声をかけるが、自らの死を覚悟しているユウトは「僕の夢は夢のままで終わるんだ…」と俯く。ジンは「夢は自分一人では叶えられない。お前の夢を叶えてやりたいと思ってる奴がいるだろ?あいつとは対立ばっかしてきたけどどこかで羨ましかった。お前みたいな弟が欲しかった。」と初めてチャンピオンになった時のグローブをユウトに渡し勇気づけた。目を覚ましたチャンプに一同安心したのもつかの間、逃げ回るユウタの事情を聞いたジンは驚き、「ユウタのグローブに鉛なんて入ってなかった。それは戦った俺が1番よくわかる。誰かがユウタを陥れようとしている。」とこちらも黒幕がいることを勘付く。とにかくユウタを探して話をしなければと少年たちはまたユウタを探しに飛び出した。ジンは、「ユウタ、勝て。勝つんだ、ユウタ。負けんなよ…」と2人で新人王になる前に作った曲「THE DREAM BOYS」を歌い、また意識を手放した。それから二度とジンの意識が戻ることはなかった。

 

 逃げ回るユウタがベンチに腰を下ろしたところへやってきたのはマダムだった。マダムは「もっと早く言えばよかった…私のせいでこんな目にあわせてしまった。夫と子どもを捨てて仕事に夢中だった。」と謝る。「まさか……?」と、ユウタはそこで初めてマダムが自分の母親だという事実を知る。「何なんだよっ……無視されて施設に入れられて今更母親みたいな顔されたって遅いんだよっ!」と戸惑うユウタ。その様子を影で楽しそうに見つめた後、偶然を装い会話に入ってきたリカ。そこへボクシングジムの少年たちとユウトのグループのメンバーがやってきて、「リカさんもうやめよう。」「ユウタのグローブに鉛の板なんか入ってなかった。何であんなことしたんだよ!」と責め立てると、リカは不気味に大笑いし、「ずっと待ってたのこの瞬間を。マダムへの復讐。」と自分がこんなことをした理由を話し始める。

 

 マダムの現役時代、付き人をしていたリカは、働き漬けのマダムに代わって心臓に重い病気を患ったマダムの夫に付き添っていた。どんなに病状が悪化しようとも仕事を優先するマダムに憤りを覚えつつ、マダムの夫と暮らし、子どもを授かる。その後、マダムの夫は亡くなり、その事実を知っていたマダムに付き人も解雇され、女手一つで我が子を育てる余裕がなくなったため、施設に入れた。しかし、その子どもは施設の火事により亡くなってしまった。大切な人を2人もマダムのせいで亡くしたリカはマダムへの復讐を計画。そのために使ったのが、マダムの最愛の息子であるユウタ。ユウタの主演映画を撮影し、最終的には失敗に終わったのも、計画通り。最初から映画を完成させるつもりなどなかったのだから。ユウタとジンの試合後にユウタのグローブに鉛を入れたのもリカの仕業。ユウタを嵌めることで、マダムを破滅に追い込もうとしたのだ。

 

 しかしユウタは、リカが一つ大きな誤解をしていることに気づいた。それは、自分の息子が火事で亡くなったと思っているということ。火事で逃げ遅れたリカの息子は、ユウタによって助け出された、ユウトだったのだ。自分が陥れようとしていたユウタが自分の息子の命の恩人と気づいたリカはひどく後悔する。そこへ「ユウトの容体が良くない。」とリュウガが仲間たちに肩を抱かれてやってくる。リュウガは自分を刺したのはユウタではなく、事故であのナイフは自分のだったと真実を話し、ユウタに謝罪。ユウタは自分を犠牲にしてみんなを守ろうとしたのだ。それぞれの疑いが晴れ、前を向いて歩もうとしたその時、警察がユウタを追いかけてきて、発砲。身を投げ出してそれを守ったのは、マダムだった。「母さんっ…!」と駆け寄るユウタにマダムは「いいから早く行きなさい!」とピシャリと声をあげ、ユウタはみんなにユウトの病院へ行くように頼み、怪我に苦しむ母を置いて一人また逃げて行った。

 

 警察から(おそらく)建物の屋上に追いつめられたユウタ。「俺には救わなくちゃならない命があるんだっ!」と必死に警察をかわそうとするユウタの耳に届いたのは「ユウタ、こっちだ。大丈夫。俺が必ず受け止める。」と言うチャンプの声だった。ユウタはその声に誘われるように、「早まるなっ!!!」という警察の止めも聞かず、屋上から地面に向かって飛び降りた。

 

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 ユウタがたどり着いた場所には、ジンがいた。ジンは死者の世界への門をくぐる一歩手前で「ユウトの心臓探してるんだろ?」とユウタに問いかける。「俺はユウトを救うまで死ぬわけにはいかないんだっ」とやるせない顔を見せるユウタに、ジンはあるお願いをする。それは、自分の心臓をユウトに移植してほしいという願いだった。'未来のチャンピオンへのプレゼント'として。ジンは、これまでのことを振り返り始め、ユウタが2年前の新人王決定戦で自分の頭蓋骨の兆候を察知してリングを降りたのも、再びグローブを交わすことになったあの試合でボディーしか狙ってこなかったのも、「その方が残酷なんだよ」と笑った。ジンは、ボクサーとして、リングの上で人生の幕を閉じたいと、最期の相手としてユウタを選んだのだ。「あの一撃がお前の命をっ…」と最後の最後でカウンターをジンの顔面に入れてしまったことを悔やむユウタに「戦ってくれてありがとう。」と声をかけた。

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「俺はユウトの中で生き続ける。ユウトが元気になったら思い出して欲しい。いい仲間と過ごした人生、最高だった!」と言い残し、ジンは晴れやかな表情で天国の門を開いた。ジンの心臓は無事ユウトの中で動き始め、手術は成功。「ジンは天国にいるけどユウトの中で生き続ける。これからはジンの思い出と生きよう。復讐は何も生まない。けど、リカさんはユウトのために生きてきた。母さんは俺のために生きてくれた。ありがとう。みんな誰かのために生きてる。だから絆が生まれるんだ。」と、'ユウトを助ける'という一つの夢を叶えたユウタはやがて来る明日へ向かって歩き始めた。

 

 

 

 

人は夢がなければ生きてはいけない。

けど夢は叶うとは限らない。

大切なのはそれでも夢を持ち続けることだ。

 

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大切なことは諦めないことだ。

何があっても絶対に諦めちゃだめだ。

 

 

 

 

 

いやなっが。でも円盤化されるかわからないしこれだけ詳細に書いとけば後で振り返る時に便利かもしれないので。後悔はしてません。対立ばかりしていた二人も、ユウトにかけたこの言葉で、思ってることは一緒なんだなぁなんて、胸が熱くなります。さて、これから先は私の単なる感想といいますか、感想ってほどでもないですけど感情を爆発させていきますので、あらすじだけ見てああ尊い…ってなりたい方はこのへんでUターンしていただいて構いません。ありがとうございました!この先も読んでくださる方、まとまりのない拙い文章をお許しください。

 

 

 

では、思い出しながら、逝ってきます。

 

 

 

 

1.オープニング曲にネクドリが復活

Overtureから変わってなくて(今回は湖に囲まれた大地にそびえ立つ赤い屋根と白い壁のお城を映し、360°回しながら花火バーン!て感じでしたね)ああああああドリボが始まる始まってしまう助けて神様私をどうか椅子にくくりつけといていただけますか出てきた瞬間にスタンディングしちゃうかもしれないからあーくるくるくるアアアアと抑えられない鼓動と興奮に襲われながらハンカチを握りしめいざ勝負!!!と心を落ち着かせようとしていたらまってWゆうた出てきたそして息つく間もなく流れ始めたあのドゥルルルのわずか0.何秒で息が止まりおいその音はまさか…

 

ウォーウォーウォーウォーウォーウォウォーーーーーーーーウォーーーーーー♪

 

ネクドリだァァァぁぁぁぁっ…………!!!!!!涙涙涙 私あんまり涙もろいタイプではないのであの最後チャンプが亡くなっちゃう感動的なシーンでさえ1回も泣いたことなかったのですが、初めて舞台の1曲目で泣きました。なんでかわからない涙が出ました。本当に心の底から興奮してしまったのかもしれない。全身の熱がほど走ったかと思えばすぐさま鳥肌は立つわ(多分冷房のせい)色々と体の調子がおかしくなってた。もう本当にまさに夢心地で、ただただ眩しくて、儚くて。

メインキャストで一斉に飛ぶDREAM BOYSの象徴的フライングも、全部見れて、嗚呼帰ってきた…おかえりネクドリ待ってたよ…涙とWゆうたをはじめとしたカンパニーの皆さんの歌声に酔いしれながら我ながら綺麗に泣いたなと思います。気持ちよかった。この曲はドリボの看板曲だし、少クラでも何回か披露されてるからみんな知ってる良曲だけど、去年はこれが1曲目に入らなかったことでかなり落胆したことを覚えています。新しくきたDREAMERも大好きだしめっちゃいい曲なんだけどね。やっぱりこの曲で始まり座長の声が帝劇に最初に響き渡るこれこそドリボだなと再確信しました。ネクドリで始まり座長の歌声で始まることの奇跡、この曲の有難みをひしひしと感じながら…泣いてました。

 

 

2.ストーリーがわかりやすいかつ丁寧

あれいつこうなったんだ?っていう部分がほっとんど無かった。ユウタがマダムが自分の母親と気づいたのはいつなんだろうとか、そもそもなんでリカさんがここまでマダムに復讐しようとするのか、なんでユウタはあの時リングから降りたのか、などなど細かいところまで疑問点を残さない綺麗さっぱりなストーリーだった。今年は悪役がリカさんだけで、いつも横で鉛の板やってたソウヤがまさかのリカさんが黒幕なんじゃないかって勘付く役になるというびっくり仰天。……なんか、いい子に育ったねソウヤ。あんな大人のこと信用してない思春期全開坊やだったのに。1年で何があったのかしら。ともかく、悪役を1人にして、ユウタの味方、ジンの味方それぞれ誰もブレることなく対立構造にはまり、モヤっとが残らない真っ直ぐなシナリオでした。

 

 

3.おいしいDREAM BOYS

感想をかなり一方的に(大迷惑)お友達に伝える際必ず言ってるかもしれないこの言葉。贅沢すぎるドリボだったと思う。はっきり言って、私が出たい(やめろ)いや、これも?これもこんなにやってくれるんですかええ嘘だこんなに?いいんですか???☺️という感じで。自分にとっては初めてドリボが受け継がれる瞬間を目の当たりにするので、どこまで踏襲してどこをどう新しくするのか想像がつかなかったんです。基本的に物語の超大枠組みは変わらないんだろうなと思いつつ。でも個人的に残して欲しかったところ、復活させて欲しかったところほっとんど入ってたんですね…それこそネクドリで始めることもそうですし、奈落に落ちていく座長も、ユウトのWhen I was Seventeen〜♪も聞けたし、ベンチで弾き語るTDBも、試合の入場がまた客席からになったのも、チャンプの病室のシーンも、星の光る空および桟橋のシーンもみんな大好きだったので。なんなら桟橋のシーンなんて長いんじゃないかって思うくらい。私桟橋のシーンだいっすきなんですよ。まああれ嫌いな人なかなかいないと思いますけど。星空の下で歌うユウタが儚くてしょうがない。そこでユウトとしっかりアドリブしてくるあたりすごい良かった。あの落ち着いたセットの中で仲睦まじい関係の2人を見ている劇場内の雰囲気が暖かくて優しくて幸せだった。総じていいとこ取り、オールスターズでした。今年のドリボは凄いぞ…!!!

 

 

4.今年の兄弟は特別仲が良い。

なんか前までは「中途半端にボクシングやめた兄貴の言うことなんか聞きたくねえ」って反抗期真っ只中な弟で兄を信頼してはいるけどチャンプへの憧れがすごいっていうイメージだった。でも今年は「またユウタとジンと3人で元の関係に戻りたいな〜」って言うピースフルな明るいあの役がいないからか、その役目も果たしていた模様。トシヤのセリフを今年はユウトが言ったりしてるんですよね。そのせいで弟は兄のこと大好きだし兄も兄ですこぶるタッチが優しいんだなぁ!!!今年の弟は人懐っこくてお兄ちゃんっ子でめちゃめちゃかわいかった。「かっこいいなあ…」って素直に言えちゃうノムキヨ。前の兄はツンとしていて、大事なことは口には出さないけどちゃんと弟は守るクールでかっこいい性格。今年の兄は大事なことは前までの兄と同様口には出さない、ただそのかわりに優しく嘘をついたりして、気づかぬうちに弟は守られてるっていう割と温厚でジェントルマンな兄だったなという印象を受けた。ソロ曲だって、SURVIVOR(公式のリンクDISC | Kis-My-Ft2 Official Websiteがあるので飛んで聞いてみてほしい。サビが聞ける。めちゃくちゃかっこいい。全部聞きたかったら2016年版を見てほしい。そして座長のこういう系のソロは圧倒的パフォーマンスで伝説になると思われるから来年以降期待している。)や、Crazy My Dream(玉さん大好きれんれんさんが2015春松竹、クリエA6公演、2015EX特別公演7月にソロで歌っていたこの曲。原曲キーはれんれんさんより低めで振り付けも違う、大人で重みのあるユウタをこれも是非リンクから飛んだ後2016年版で見てほしい。)の王道な超絶かっこいいいけいけどんどん系統から一転、Nightmare(悪夢)なんていう題名からして分かる通りめちゃくちゃに病んでいて「どこに行けばいい?」と嘆き可哀想なほど弱っている(私情を挟むとそんなユウタはただただ性癖に刺さったりする)。歌声は確かなんですけどね。ユウタのしんどいが聞こえてくるようなソロで。この歌を歌いながら眠りにつくのを見てああこのステージは全てユウタの夢の中だったのかと気づく。シャレてんなぁぁぁ…洋楽チックなエモ系統というか。二人とも逃げ狂うユウタなのに全然違う。玉森裕太と岸優太の性格の違いを考えても、ジャニーさんが新しいドリボを作りたいと願った意味がわかるような気がする。どっちが良いとかいう話ではなく、岸くんにしか出せないあの温かみのあるしなやかなお兄ちゃん像がまず新しいDREAM BOYSを呼んできたんだなぁと思いました。Sランクでした。

 

 

5.チャンプの人間離れが凄まじい

これはきっとチャンプの苦悩を表現したシーンが増やされたからだと思うんですけど、

ジンマジデイカレテル。いい意味で。今まで2014年、2016年、2018年とドリボを見てきたんですが、チャンプの人間らしさをどこまで出すかはその年ごとに違う気がしていて。神宮寺くんは役柄について、「ひたすら熱い男」と説明されていましたがもっともっとすごい恐ろしさみたいなものまで感じ取れてしまうほどチャンプの人間離れを私はですがすごく感じました。だってリングの上で死ねるなら本望だとか言われたらもうなんかお前頭逝ってんなって思いませんか?!?!そんなにボクシング好きか?!そんなにもボクシングに身を捧げたいか?!ジャニーズが東京ドームで死にたいとか言ったら私怖くなって引いちゃうよそんなに歓声浴びて死にたいのかって静かに大切な人に看取られて亡くなってほしいよ!!!!!……人のこと言えないなオタクとしては平野紫耀を見たまま人生終われるなら本望だ。…でもやっぱりそういう自分を客観的に見ても引くよね。そういう感覚。ことごとく自分のこと追いつめてボクシングっていう熱中するものにはとことん命を懸けて頭蓋骨にヒビが入ってもそんなことには目もくれずグローブをはめてトレーニングに明け暮れリングに上がる。怖い。ほんっとに怖い。男の人ってなんかそういう熱中するととことんやるイメージあるけどいやまじでこれは果てまで行き過ぎたVer.。今年は多分なかったけどユウタに向かって「這ってでもリングに来い」って言うケントはまさにチャンプの生き様そのものでしたね。ボロボロだろうがなんだろうがリングに上がり続けなければならないこのShow must go on精神まっしぐらなチャンプが見れてすっっっっっっごいゾクゾクゾクゥッッッッ!!!ってしました。でもこうしてMAXで振り切った人間じゃないチャンプを描いたことで、逆に1人の男に戻った時半端じゃなく儚い。特にユウトと話すところとか、大きい愛で包んでいて。いやぁ神宮寺さん最強だった痺れた負けました。

 

 

5.ユウト、今年は無理を押して収録に行かない

今年の弟くんは去年に比べてアイドルよりボクサーへの夢の方が大きかったような気がしました。まあそうなのよ。これも3人目がいないといけない話で。3人目は2人と違う道、ショービジネスの世界に入っていくのでその役がいないと彼がプロデュースする子たち(ユウト含む)がそこまでフォーカスされないんだ…いつもは心臓に限界来てるのに無理してステージ立って歌い終わってその場で発作起こして倒れちゃうあの弟くんが、今年は病室で仲間が出てる番組を見ながら苦しむ。まあそれが普通なんですよ。余命1年の子が無理を押して歌って踊るんですからそれこそお前はチャンプかっ!!!って毎度つっこみたくなるんですけどね。今年はそんなこともなくベタッと病院のベッドで弱ってて「全部俺のせいなんだ…どうせ俺はもう長くは生きられない。みんな俺のため俺のため俺のためって…もうやめてくれよ!!!!!!」ってね。迫真の演技だったよ髙橋優斗くん!!!!!!涙 ほんっっっっっと適役なんだよ彼(贔屓目とか言いたくない彼に失礼だから。でも一応言っておきます私は髙橋優斗さん推しです)。ちゃんと存在感あるし、恥ずかしげなく振り切って子どもっぽいしかわいい、でも自分の病気のことや兄貴のことはしっかり考えて分かっててっていう弟を自然に演じていて、あれ、ゆうつってこんなに若かったっけ?と思ってパンフレット見たら17歳の設定で去年より1歳若いらしいんですよ…天才か……彼天才だ………

 

 

6.今年のチャンプはユウタの肩で死なない

ここ最近のトレンド的に岸くんの肩で神宮寺が息を引き取ると思ってたから病室のシーンでジンが1人で生き絶えそうにTDB歌った時はまさか新しい死に方にシフトする???え?チャンプ孤独死???えっえっ待ってそこで死なないでまだだよまだまだまだまだだめだめだめだめだめエエエエエエエエ!!!!!って予想をはるかに裏切られた。まず病室のシーン今年はすごく丁寧で、というか前述した通りストーリーが全部丁寧でチャンプがユウタの考えを完全に知るのもここ。「そういうことか」って笑うジンが優しい顔でかっこよかったなぁ…。で、チャンプは死んだのかと思ってたら意識戻らないってことだった。じゃあ意識が奇跡的に戻ってあのベンチで死ぬのかと思ったり、でも今年はあのベンチがそこまでキーポイントじゃないんだよ!!前はここが俺たちの原点だ的なポジションだったあのベンチが特に強調されることもなく出てきてたからーーー!!!なんて考察し始めていたら私たちの頭上で逃げ回るユウタが警察に追い詰められて、あれこれ捕まっちゃうんじゃない???あ、挟み撃ちされてるえ、あれこれ捕まるんだっけどうなるんだっけ??????ってハラハラドキドキしてたらジンの声が。「ユウタ、こっちだ。大丈夫だ。俺が必ず受け止めてやる。」とかまってそれ美男ですねの廉のセリフでは!!!ってわかる人にしかわからないツッコミはさておいて、こっちへ来いが私はどこへ来いなのかさっぱりわからなくて、サラッと右にはけていくのかなぁと思ってたら警察の早まるなっ!が聞こえて天井から人が普通に落っこってきたヒッ……手汗 危なくない???……ちょっと待てそれユウタ自殺じゃない?え?まって今年2人で死ぬ?そんなことないでしょと人が落ちてきたあの衝撃と相まってプチパニック起こしつつ急〜に

ファンタジー!!!!!ここは天国か〜と思ったら本当に天国だった。「あの門をくぐったらその先はもう死者の世界だ。」「俺はユウトを助けるまで死ぬわけにはいかないんだよっ!」「俺はもうすぐあの門をくぐらなきゃいけない。だからユウタ、俺の心臓を使って欲しい。」「でもっ泣」「俺の心臓はまだ生きてる。ユウトの夢を叶えてやってくれ。」「ジンッ涙」「あの試合、俺はもうリングに上がれる状態じゃなかった…2年前の試合でお前が3ラウンド目で棄権したのも、俺の頭蓋骨の兆候に気がついたから。そうだろ?俺は、最期にお前と戦いたかった。リングの上で死ねるなら本望だ。なのにお前は俺の頭蓋骨を気にして、ボディしか打ってこなかった。それでも俺は負けた。良いボクシング人生だったよ。」みたいなすっごいウル覚えのまま確か言ってたような気がしたセリフ並べてますが超絶泣けるよね。ああ今年はそう来たかと。それで2人が手を取り合って歌う最期の曲がTHE DREAM BOYSという。この曲の今年の設定としては新人王決定戦の前に2人で作った曲。ボロッボロになりながら歌うユウタをジンがしっかりと見つめて受け止めて歌う。一応Mr.KINGのJr.時代の持ち曲だけど、こんなにも大事に大切に歌われたことあったかなってぐらい、嬉しくて感激しました。ありがとう。そして、ジンはひとり天国の門を開いて死者の世界へと旅立って行ってしまったと。ファンタジーなのに、2人の掛け合いはリアルで、でもやっぱりチャンプはチャンプのまま、強いままで人生を終えたような感じがしました。思い出の曲に涙し、ユウタの肩に寄りかかって見守られて亡くなる最期の最後に見せたチャンプの弱さより、親友を置いて1人で笑顔のまま旅立つ強さを取ったんだなぁ…痺れるなぁ!!!

 

 

 

 

 

 

最後に

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 せっかくだからMr.KINGの原点の一つと言っても過言ではない2014年版DREAM BOYSのポスターと、玉森座長最終公演となった2018年版のDREAM BOYSのポスターを持ってきてみた。今年はPrinceの2人がやるということもあるからか、ポスターも青と白を基調としたデザイン、パンフレットも真っ青。自分は一つ前のキャストでしか見たことがないから赤と黒がドリボのカラーと思っていたが、今年でそれは塗り替えられた。色の印象効果もあると思うけど、喜怒哀楽の怒よりかは哀の方が強かったような気がする。去年までのユウタは心の中で思っていることは決して表には出すまいと全てを受け入れるような、芯の通った主人公だった。だからこそ母親たちに向けて感情を爆発させるシーンは度肝を抜かれるように惹きつけられる。一方今年のユウタは表情豊かで、気がついたら目で追ってしまうような主人公だった。ついさっきまですぐそばで確かに感じていた親友の温もりがフッと消え、追いかけようが届かない場所へ足を踏み入れる彼をボロボロに泣きながら見送るあのエンディングはその象徴的なシーンだったと思う。

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 なんでそんなにドリボが好きかって聞かれてもうまく答えられないが、言えるとしたら、初めて見たジャニーズの舞台がDREAM BOYSだったからなのかもしれない。やっぱり人間最初のものは印象に残ったりする。もう5年も前のことだから全然覚えてないけど、ジャニーズがこんなに体を張るなんて知らなくて、とにかく衝撃を受けたことは覚えている。ジャニーズって、飛ぶんだ。ジャニーズって回るんだ。あの若い人たち(のちのMr.KING)は何才なんだ、同い年くらいかな、すごいな。華やかでダイナミックな演出は、当時まだ中学生だった自分に相当な夢を魅せてくれたんだろうなぁと思う。それから気づけばこんなことになっていた。きっとどのグループに降りても良い舞台だしなんとかしてチケット手に入れて行って、ドリボ専用のアカウントかなんか作ってぶつぶつ言ってたのかなぁ。でも自分が応援しているグループに降りて来たことに甘えて、自担が出ていないにもかかわらずたくさんツイートしてしまい、前よりももっとドリボが好きになってしまった。このブログももう1万字を軽く超えていて自分でも若干引いている。元々Kis-My-Ft2が好きだったこともあって、そこからKing & Princeに降りたことは私にとっては贅沢極まりない話だった。キャスティングはかなりサプライズだったけど、こうして、大きなものが先輩から後輩の手に渡ったことで初めて感じることのできる楽しさ、面白さ、新鮮さを忘れないでいたい。そして、言葉では到底表すことができないような素晴らしい感動を届けてくれた今年のDREAM BOYSチームに、偉そうではあるが心の底からありがとうと伝えたい。

 

 

 

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若さ漲るエネルギーで突っ走る新たなDREAM BOYSは、蒼い夢を見る成長途上で未完成な少年たちが悩み葛藤する姿を描いた青春の物語だった。

 

 

 

寂しいけども。

 

 

 

千秋楽、おめでとう。

 

 

 

来年につづけ。

 

 

 

2016年版 DREAM BOYS DVD詳細

DISC | Kis-My-Ft2 Official Website

 

2019年版 DREAM BOYS WSかき集め

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